アレッサンドロはまだ30代前半ですが、経営と芸術の双方に精通した秀才で、アート関係の事業を営んで成功しています。
なんでそんな彼がホームステイなんて方法を選んだのか、あまり深く詮索しない主義なのですが、まあ私のようなところに行き着く人は、もう普通の旅には飽きた旅オタクで、冒険好きな奇天烈です。
なんにせよ、旅先で元ゲストの家を訪ねることは、ホストファミリー活動の醍醐味。
世の中便利になりました。
Googleマップでアレッサンドロのアパートはすぐに見つかり、大笑いしてハグ!
ブレラ地区の素敵な裏道。1LDKの、一人暮らしには充分すぎるアパートでした。
彼はシャワーを浴びたばかりでドボドボ。
バスローブで急いでぬぐって出迎えてくれたときは、思わず叫んでしまいました。
"窓を開けて"と言いながら、飲み物を入れてくれて、おやつに2人でマンゴーを食べながらおしゃべり。
アレッサンドロは少し前に連絡したときは、
アムステルダムの船の中で、
こりゃ会うのは無理かな、と思っていたけど、
ちょうど帰ってきたタイミングだったらしいです。
巻き毛と、深い掘りの顔立ちで、
アレッサンドロはダビデ像そのものの美しいイタリア人です。
ダビデってちょっと険しい顔をしていますが、アレッサンドロもああいう力のある顔をしています。
芸術家のご多分にもれずかなりなMy way。
気をつかわず、穏やかで静かで、男らしいアレッサンドロ。
日本でホームステイしていた間も、アレッサンドロは自然体で、かつホスト側になんのストレスも感じさせない素晴らしいゲストでした。
演劇好きなアレッサンドロとは、
歌舞伎座見学したり、思い出がたくさんあります。
仕事のことになると自分の世界になっちゃって、話しかけても返事しません。
15秒後くらいに"え?"と言います。
でもまたそれが見ていて愉快なのです。
そんな彼と、ミラノで再会出来て、
短い時間だったけれど本当に良かった。
ちなみに、
アレッサンドロの日本でのお気に入りは、
なんと…
クロネコヤマトの車 です。
見かけるたびにはしゃいでました。
シンプルなネコのロゴは、
アレッサンドロの目には可愛いいアートに映った模様。クロネコさん、やったね!