夏にミラノから来たアレッサンドロのガイドをしたことをふっと思い出しました。
数学と芸術がミックスされた美しい脳の持ち主でした。
アレッサンドロは、もはやその頭脳で食べています。
こういう、所謂天才は、会社に入って生きていくのはむしろ難しいかもしれません。
日本に滞在中にも難しい数式の問い合わせが来て、
彼にはそれがゲームのように面白いものですから、
銀座に一緒に行ったときも、歩きスマホをしながらうんうんその数式を解いていました。
そうしてピタっと止まって、
虹だー
と言うのです。
自転車のライトに当たった日光が反射して、地面に虹色の光を作っていたのです。
手にとると消えたりゆらめいたりして、
アレッサンドロはその光の動きが愉快で、
人が行き交う銀座でずっとしゃがんでいました。
ゲストにはそれぞれに個性があります。私のような個人活動のガイドに流れつく人は、かなりの旅オタクか変わった人物が多いですが、アレッサンドロはその代表格です。
外国人との交流というより、
その奇特な人間性から、私自身が得るものが大きいです。
この数ヶ月後にミラノでアレッサンドロと再会したときも、
彼は難しい数学の言葉をつかって、何かの電話会議をしていましたが、チラっと立ち寄った部屋は自らが描いた作品や、前衛芸術であふれていました。
芸術的嗜好も高く、あれから後もアレッサンドロは世界中に出て、
数学と芸術についてのレポートをしています。
全く愉快な人と知り合えたと、感謝しています。
今年はよく海外に出ましたが、
迎え入れた回数も多く、
またそれだけ、またとない友人との出会いを世界で広げることができました。
昨年の終わりよりも、私自身もずっと柔軟な人間になれた気がします。

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