2016年8月24日水曜日

プロローグ


待ち合わせは小さな地元の駅と決まっている。
バックパッカーの大きな荷物を肩にかけて、疲れと好奇心の交じった目であたりを見回している人が私のお客だ。

"ろびんさん!"

"ろびんさん"はかろうじて無料wifiが届くセブンイレブンの前でしゃがんでスマホで写真を編集していたけれど、私に気がつくと目を大きく見開いてパンっと立って叫んだ。

"アリガトウゴザイマス!"

今こうして、"ろびんさん"を迎えているように、私は外国人旅行者にホームステイしてもらう活動をライフワークにしている。

海外は好きだけれど、日本って休みを取るのが本当に大変だ。そんなに長期間はどうしても行けない。
それなら日本の中で、触れ合えたらいいな、と始めた。

ありがたいことに毎日世界中からたくさんのリクエストをもらって、もう何人迎えたか、とにかく、東京下町のなんでもない駅にたくさんの外国人が来てくれた。

こんなローカルな家にまで辿り着く彼らは皆、旅の達観者で、旅行者というより冒険家と言ったほうが正しい。

私の見る東京はいつも新しい。
彼らと同じ目線に立つといつも違って見える。
窓から見える該当、商店街を行くおばあちゃん、車の音…

彼らと見る、"普通かつwow! "
の記憶を、丁寧に記録したい。

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