冬の終わりにギリシャから来たアポ&トド兄弟は、招いたゲストの中でも強烈なブラザーズだった。
アポ&トドは、所謂"ナチュラリスト"。
自然と共存して、殆ど自給自足で生きている。
数年前にギリシャの島に、"Free and Real" というドーム、というか、村を作った。
安らぎと自然を求めて世界中から仲間が集まる。
そういうわけでアポ&トドはお財布にも精神的にも貧乏ではない。
そして同時に出来上がったホテルを渡る旅も好きではない。
私の家は狭いので、お客一人、が基本なのだけど、アポのプロフィールは他のゲストより抜きん出て魅力的で、迎えることに決めた。
いつもの駅に迎えにいくと、
ローカルとは明らかに違う深いオーラを放った、長髪の外国人がいて、それがすぐアポだとわかった。
アポも私がホストだとすぐに察して、
お互い別々の言語ではしゃぎながら抱擁した。
アポはギリシャの独特な喉づかいで、
"トドー!" と叫んだ。
トドは信号を渡った先で、腕組みをしながら、そして真剣に、吉野家でドンブリをがっつく日本人を見ていた。

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