(後日彼らが送ってくれた謎の写真)
弟のトドは、バックパッカーのすごいいでたちだったけれど、ファンタジー映画から出てきたような美しいマリンブルーの目をしていた。
横断歩道を陽気に踊り渡ると、
私を抱きしめ、兄にアポに何か言った。
ギリシャ語というのはとても渋い音をしている。
トドは、また私をしげしげ見て、今度は綺麗な英語で、よろしくねー!とはしゃいだ。
このトドのほうは、どうやら感動を隠すタイプではない。
いちいちにビックリして、目を輝かせ、大騒ぎする。
23,24歳の、一生のうちでも輝いた時期にいる。
対して兄のアポは、悠々とし、貫禄たっぷり。
疲れたでしょう、はやく家に行こうといっているのに、
腰ほどまである長い髪を束ねているアポは、それをぐるんとまわして、あたりをゆっくり見回して満足そうに息をはいた。
いずれにしても2人はこのローカルな駅で異様なオーラを放っており、ママチャリに乗せられた今度が呆然と振り返って過ぎていった。

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